内容説明
放射能に汚染されて巨大化したゴキブリやネズミが、荒廃した土地をはいずり回る―それはSFの中だけの話だ。チェルノブイリ原子力発電所事故から20年、人体には危険すぎる周辺地域は、動物が棲息する森に変わっていた。しかしその土地は、いまなお汚染されているのだ。ウクライナ系アメリカ人ジャーナリストが、汚染におびえつつも立ち入り制限区域に入り取材を重ねた、決死のルポルタージュ。
目次
第1章 チェルノブイリとニガヨモギ
第2章 チェルノブイリの四季
第3章 ベラルーシの鳥
第4章 核の聖域
第5章 自然に帰る
第6章 苦よもぎの水
第7章 定住する人びと
第8章 「不自然な自然」の将来
著者等紹介
マイシオ,メアリー[マイシオ,メアリー][Mycio,Mary]
ウクライナ系アメリカ人のジャーナリスト。ニューヨーク大学で生物学と法学を専攻。1989年、キエフを基点にチェルノブイリ原子力発電所事故後の現場取材を開始。その後、「ロサンゼルスタイムズ」紙のキエフ特派員となる。事故が環境や健康におよぼした影響に関する資料を大量に収集し、立ち入り制限区域をたびたび訪れ詳細な報告を行っている。現在はキエフに住み、ウクライナ人新聞記者のための、「国際研究交流ボード・ウクライナ―報道・法律・防衛・教育プログラム」の責任者を務める
中尾ゆかり[ナカオユカリ]
1950年生まれ。西南学院大学文学部卒業、現在翻訳業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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