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「装飾」の美術文明史―ヨーロッパ・ケルト、イスラームから日本へ

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  • サイズ B6判/ページ数 310p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140808962
  • NDC分類 757
  • Cコード C0070

内容説明

「装飾」の世界をめぐる初めての旅 初めてのガイドブック。いかに「西洋」は諸文明の「装飾」を欲望したか。

目次

「装飾」の美術文明史をゆく
「装飾」とは何か
「装飾」の復活―ケルト文様との出会い
「文様」とは何か―世界の「あや」
ケルト美術と「渦巻」―ジョイスと『ケルズの書』
フローラを超えた「怪獣」―ゲルマン神話のドラゴン・クエスト
「唐草」の妖しき遍歴―ギリシアと新古典主義
「北方」の美学―ゴシックの森
「グロテスク」の逆説―ルネサンスの自然と反自然
「ロカーユ」とシノワズリー―幻想の中国とロココ
「アラベスク」とオリエンタリズム―一九世紀の欲望
モリスの「暗示曲線」―アール・ヌーヴォーと世紀末
「ジャポニズム」と装飾の世紀―サダヤッコとクリムト
装飾と文明―ユーロ=アジアから日本へ

著者等紹介

鶴岡真弓[ツルオカマユミ]
1952年生まれ。早稲田大学大学院修了後、アイルランド・ダブリン大学トリニティ・カレッジ留学。処女作『ケルト/装飾的思考』(筑摩書房、第1回倫雅美術奨励賞)でわが国でのトータルな「ケルト文化」理解の火つけ役となる。アイルランド、スコットランドからフランス、スペイン、ルーマニアまで「ケルト」の遺跡を調査。あわせて内モンゴルやウズベキスタンなどへおもむき、「装飾」の歴史を軸に、ヨーロッパの古層とユーラシアとの「美術文明論」的比較研究・調査を行っている。NHK教育TV「人間大学」に出演、ドキュメンタリー映画『地球交響曲第1番』(龍村仁監督)でアイルランドの歌姫エンヤと共演もしている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

2
装飾の形や描かれる対象も連綿とした縦のつながりと拡散して混ざりあいながら新しい装飾へとなっていく横のつながりが面白かった。2014/05/20

paxomnibus

1
図版は多いが口絵以外はモノクロなので少々分かりづらい。著者の他の本にカラーで紹介されている写真も多いので参考にするとよい。特にケルトの組紐文様は「ケルトの歴史」の拡大図がベスト。本書が網羅しているのは欧州のみならずイスラームからシノワズリ、ジャポニスムに至るので、世界の「装飾」の文化的な流れを理解するのには最適だと思う。20世紀初頭のウィーンでクリムトがサダヤッコを見るとのくだり、貞奴の人気が自分の想像以上だったと知った。当時の欧州の芸術家達の日本趣味の一翼を担っていたとは。キモノが人気になった理由かも。2020/09/26

seek

0
装飾の入門の本で易しい。2010/07/21

やまもと

0
ケルト、中央アジア、アラベスク(notアラブ)、日本の装飾についてでした。自分の好きな地域の話ばかりで、好きな理由が分かった気がします。2010/06/15

みかん

0
「理路整然としたヨーロッパ」などというものはそれこそ表層的な思い込みに過ぎず、彼らが「周縁」のオリエントのものとして欲望した非理性的な装飾の欲望は、ケルトやゲルマンのような古のヨーロッパから連綿と巣食っていたのだなあ2022/03/12

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