内容説明
「装飾」の世界をめぐる初めての旅 初めてのガイドブック。いかに「西洋」は諸文明の「装飾」を欲望したか。
目次
「装飾」の美術文明史をゆく
「装飾」とは何か
「装飾」の復活―ケルト文様との出会い
「文様」とは何か―世界の「あや」
ケルト美術と「渦巻」―ジョイスと『ケルズの書』
フローラを超えた「怪獣」―ゲルマン神話のドラゴン・クエスト
「唐草」の妖しき遍歴―ギリシアと新古典主義
「北方」の美学―ゴシックの森
「グロテスク」の逆説―ルネサンスの自然と反自然
「ロカーユ」とシノワズリー―幻想の中国とロココ
「アラベスク」とオリエンタリズム―一九世紀の欲望
モリスの「暗示曲線」―アール・ヌーヴォーと世紀末
「ジャポニズム」と装飾の世紀―サダヤッコとクリムト
装飾と文明―ユーロ=アジアから日本へ
著者等紹介
鶴岡真弓[ツルオカマユミ]
1952年生まれ。早稲田大学大学院修了後、アイルランド・ダブリン大学トリニティ・カレッジ留学。処女作『ケルト/装飾的思考』(筑摩書房、第1回倫雅美術奨励賞)でわが国でのトータルな「ケルト文化」理解の火つけ役となる。アイルランド、スコットランドからフランス、スペイン、ルーマニアまで「ケルト」の遺跡を調査。あわせて内モンゴルやウズベキスタンなどへおもむき、「装飾」の歴史を軸に、ヨーロッパの古層とユーラシアとの「美術文明論」的比較研究・調査を行っている。NHK教育TV「人間大学」に出演、ドキュメンタリー映画『地球交響曲第1番』(龍村仁監督)でアイルランドの歌姫エンヤと共演もしている
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