内容説明
「戦争のできる国」づくりを急ぐ、政治家、官僚、支配層たち。翼賛に走り、排外ナショナリズムを煽るメディア。虚妄の言説を剥ぐ。
目次
第1部 対論「戦争のできる国」に、雪崩をうつものたちよ。(自分を高みに置いて語るな;組織に属さない人間のまなざし;弱者差別と社会ダーウィニズムを伴う新自由主義思想;新自由主義の最悪部分が小泉政権の軸に;新たな差別を生み出す雇用の多様化、従順な下層をつくるための教育改革 ほか)
第2部 メディアは権力にへつらわず、庶民の視点を守っているか。―メディア時評2001年1月~2003年3月(中坊公平氏の唱える「正義」の中身;山手線転落事故を、美談仕立てで報道;おごるな、検察!;「つくる会」の歴史教科書検定問題報道;個人情報保護法案で雑誌メディアとフリーライターは ほか)
著者等紹介
魚住昭[ウオズミアキラ]
1951年、熊本県生まれ。一橋大学法学部卒業後、共同通信社入社。司法記者として、主に東京地検特捜部、リクルート事件の取材にあたる。在職中に、大本営参謀・瀬島龍三の戦中・戦後を描いた『沈黙のファイル』(共著、新潮文庫)、を著す。96年・退職後、フリージャーナリスト
斎藤貴男[サイトウタカオ]
1958年、東京生まれ。早稲田大学商学部卒、英バーミンガム大学で修士号(国際学MA)取得。「日本工業新聞」記者、「プレジデント」編集部、「週刊文春」記者を経て、フリージャーナリスト
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