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シモネッタのアマルコルド―イタリア語通訳狂想曲

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  • サイズ B6判/ページ数 199p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140350942
  • NDC分類 801.7
  • Cコード C0087

内容説明

私は覚えている。冷や汗を流したいくつもの修羅場を、犯してしまった数々の誤訳を、そして、そんな私を温かく見守ってくれたイタリアの人々を…イタリア語通訳のドン・シモネッタが綴る、通訳人生40年の艶笑喜劇。

目次

第1章 “ミ・リコルド”記憶に残る人々(嘘吐き事始め;汎用の国日本、専用の国イタリア ほか)
第2章 シモネッタの通訳演習(勇気ある陶器?;パートナーの資質 ほか)
第3章 通訳の立つ瀬(通訳は唐変木?;通訳ショー? ほか)
第4章 ため息まじりの愛(下ネタ三原則?;イタリア人の判断基準 ほか)
第5章 シモネッタの行方(マフィアとコラボ?;淋しい通訳マシーン ほか)

著者等紹介

田丸公美子[タマルクミコ]
イタリア語会議通訳、翻訳家。広島県生まれ。東京外国語大学イタリア語学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

penguin-blue

41
イタリア語の通訳の第一人者、シモネッタこと田丸久美子さんの本。語り口は軽妙で笑いどころも多いが、同時通訳の難しさや、通訳を受け入れる側の無理解など、一時受け入れ側に関わる仕事をしていたので興味深かった。通訳はあくまで「黒子」で表に立つべきではない、との発言に共感と好感。初めて知ったのは盟友ガセネッタこと米原万里さんの著書でだった。その米原さんが亡くなってもう10年以上たつことに時の流れを実感する。2017/10/14

aisu

18
著者はイタリア語通訳を数々こなして来られた方。イタリアや通訳、観光ガイド、言語についてのエッセイ。40余りあるが、どれもとても面白かった。私はガイドされる側にしかなったことがないが、あの時ガイドさんの心の中では…とか反省(苦笑)。最後の話でイタリア人も現代風に変わってきたというか、やや人情味が薄れたとかには少ししんみり。若い人の英語混じりの妙な造語が増えたというのは日本も同じですね。2015/12/09

sweet november

9
田丸さんの書くものはどれも面白い。数々の修羅場をくぐり抜けてきたであろうエピソードは笑ってはいけないけれど、笑ってしまう。2014/10/10

ぽけっとももんが

7
同時通訳は、聞いていてどきどきする。うまい人もいるし、(勝手に)手に汗を握ってしまうような人もいる。通訳、ことに同時通訳は文章を訳すのとは違うテクニックが必要らしい。シモネッタ女史によると、ものすごく脳のエネルギーを使うので、あまり酷使すると耳から入る言葉が雑音にしか聞こえなくなるのだとか。学術会議などでは専門的な単語を覚える必要もあるし大変そうだ。また、小咄のオチがうまく伝わらない場合も、通訳の資質を疑われると辛いよね。わたしは第二外国語でイタリア語をやったけど、もはや1から10まで数えられるだけです。2018/07/11

Kaedina

7
今回のエッセイは通訳業にさらにつっこんだもの。田丸氏がいつも書いているように良い通訳になるには正しく、美しい日本語が話せないといけない。文中に出てきたイタリア語表現も実践に基づいていてためになるけど、それより彼女が使う、うまい言い回しの日本語はさらに勉強になります。2013/08/29

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