NHKブックス
現在知〈Vol.2〉日本とは何か

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  • サイズ B6判/ページ数 334p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140093542
  • NDC分類 305
  • Cコード C0030

内容説明

日本は本当に「官僚支配の資源小国」なのか?日本人は本当に「権威に弱い集団主義者」なのか?古代から現代まで、暴力と国家の関係を根源から見直しアジアでいち早く近代化に成功した歴史をたどると日本社会の意外な実相が見えてきた。政治・経済・地理・外交など多方面の専門知を結集し日本の過去・現在・未来を描き出すまったく新しい日本論が登場!

目次

1 日本の自画像を転換する(座談会 日本とはどのような国なのか―その自画像を転換する;日本人は銃とどのように向き合ってきたのか―銃社会日本の歴史 ほか)
2 世界の中の日本、世界の中の近代化(座談会 暴力の歴史から日本をとらえなおす―比較文明論的考察;なぜ日本は今いちおう「先進国」なのか ほか)
3 日本の基底にあるもの(国土の自然条件は日本社会にどう影響したのか;金属・技術・日本人―村上隆インタビュー ほか)
4 次の歴史への挑戦―日本の未来へ(二十世紀を超えて―日本の未来と近代の経験;近代世界システムと日本 ほか)

著者等紹介

萱野稔人[カヤノトシヒト]
1970年、愛知県生れ。津田塾大学教授。パリ第一〇大学大学院哲学科博士課程修了。専門は哲学・社会理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かんがく

11
哲学者である萱野氏が様々な学者との対談を通して、日本の特徴の淵源を探っていく。封建制に関する記述が多い。中央集権的というイメージが強い日本社会の分権性・反権力性が指摘されている。2021/12/06

ja^2

2
読んでいる最中には、ふんふんと理解しながら頁を進めたつもりだ。だが、いざこうして読了後の感想を書こうとすると何が書いてあったか、ほとんど思い出せないのである。▼その理由の一つとして、私がタイトルから期待した内容がほとんどなかったことが上げられる。私が期待したのは、天皇制に対する論考である。▼日本とは何かを語る時に、天皇制について触れないなんて…。別に天皇制に批判的立場ではない。もちろん、賞賛する立場でもない。そのどちらを行うにせよ、知識を持ち合わせていないのだから。いい本はないかしらん。2019/07/23

MG

1
萱野稔人編による現在知シリーズその2です。大石久和の論考が興味深かったです。2015/01/02

bittersweet symphony

1
国民国家が、近代以前の社会の制度から地続き的にそのシステムを改変しつつも受け継いでいて、それが現代の社会のバックボーンになっていることに意識的であることを基本ラインとして認識できている事が、日本についても国家論や社会論を語る上で必須であるということを出発点にして、既存の高度経済成長期に醸成された印象論的日本論とは異質な国家観を探る内容。  現代資本主義に立脚した社会システムが全世界的に制度不良を起こしているという認識はもはや一般常識といっても過言ではないですが、克服する道筋が見えてこないのが辛いところ。2014/09/02

在我壷中

0
『昭和の老人共』(戦前生まれをそう呼びたい)今将に、『平成の青年には昭和の老人共へ導かれるに非ず!』とそん中にあり昭和、戦後生まれの、『団塊の世代』には【第二の敗戦、団塊の世代こそ戦犯】(文藝春秋4月号)と。18歳へ選挙権をと、一体昭和の老人共には何を?老人の老人による老人のための日本社会!、新卒者に働く場所を与える事無き現状社会へ、【責任】と大人の責任?と、75歳年金?74歳まで年金無しに暮らす老人へ何をすると75歳から年金を必要とすると?・・・全く理解に苦しむ!70歳以上の被選挙権、選挙権の返納を献言2014/05/13

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