NHKブックス
思想地図〈vol.5〉特集・社会の批評

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  • サイズ B6判/ページ数 410p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140093481
  • NDC分類 104
  • Cコード C0010

内容説明

今、社会に対する批評はいかにして可能か。九〇年代以降、社会批評の主役となった社会学。そのあり方を徹底的に吟味し、社会学的思考と社会批評がどこで重なり、どこで異なるのかを探っていく。社会に内在しながら社会を捉えなければならないという、社会学に不可避の困難を見据えながら、哲学から統計学、政治学にいたる隣接領域の成果もふまえ、社会と向き合う「知」の可能性と限界を示す。思想地図第一期、ここに完結。

目次

共同討議 闘いとしての政治/信念としての政治
特集 社会の批評(社会の批評Introduction;ブックガイド社会の批評)
1 社会への問い(思想の言葉と社会学の知;「社会学」という不自由;馬鹿げたことは理にかなっている―社会問題を超える/の根底にある哲学的な問い;東京の政治学/社会学―格差・都市・団地コミューン)
2 社会の批評(サブカルチャー/社会学の非対称性と批評のゆくえ―世界を開く魔法・社会学編;キャラクターをめぐる「批評」「社会学」「社会科学」―小田切博『キャラクターとは何か』によせて;妄想の共同体―「やおい」コミュニティにおける恋愛コードの機能;俺たちの空―本宮ひろ志と“マンガ”の領界;文学/批評と社会学―境界の変遷を追う)
3 社会の数理(推論の限界―経済危機を相互推論モデルで読み解く;統計学で社会を捉える―数理構造と可能性;「アメリカ化」する日本の政治学―政権交代後の研究業界と若手研究者問題)

著者等紹介

東浩紀[アズマヒロキ]
1971年生。批評家。東京工業大学世界文明センター特任教授

北田暁大[キタダアキヒロ]
1971年生。東京大学大学院情報学環准教授。専攻は社会学、メディア史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パラ野

12
東園子さんのBL・やおい論だけようやく読んだ。再読かもしれない。物語解釈というよりも、物語に登場する人物の関係を消費し、腐女子同士で解釈のずれを楽しむ共同体というざっとしたまとめで。腐女子を嫌う陣営からの攻撃にも焦点を当てているのは面白い。腐女子が生身でコミュニケーションする場は、どこか祭りというか祝祭的なものにも見える。自分が二次創作に込める萌えよりも、人間関係を延々と語りたがる腐女子が居るのも納得な部分も。夢小説などへの言及もあり。2014/07/25

へんかんへん

4
載ってる本読みたい2017/11/06

takizawa

4
馬場靖雄によれば,ルーマンが「社会の法/経済/芸術」というとき念頭に置いているのは,各々のシステムにより観察される全体社会像は,他の内部から観察された全体社会像とは一致しない,ということ。そうすると,全体社会とは,「異なる全体社会の間の差異として,あるいはそれらの衝突において現れてくる」ものといえる。本書のテーマが「社会と批評」ではなく「社会の批評」となっているのは,「AとB」としてしまうと,AもBも俯瞰しうる地点に立っていることが前提とされてしまうので避けたいという思いが背後にある(北田論文参照)。2010/05/04

午後

2
なるほどわからん。社会学の方法についてある程度学んでから出直す必要がありそう。2022/10/23

rinrin

2
⑤ 野中広務の基調講演が泣ける2010/03/30

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