NHKブックス
思想地図〈vol.4〉特集・想像力

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  • サイズ B6判/ページ数 428p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140093474
  • NDC分類 104
  • Cコード C0010

内容説明

情報環境・消費環境の変化により、個人はそれぞれの「心地よい」島宇宙に自閉し、社会は分断されてしまった。「大きな物語」が機能不全に陥ったこの時代、私たちの想像力は、はたしてどのような未来を描くのか。村上春樹から政権交代、折口信夫からエヴァまで、さまざまな領域を横断しながら、ときに「未成熟」と批判される日本的想像力のありかたを徹底的に吟味することで、未来を切り開くハイブリッドな知の可能性を探る。

目次

日本的想像力と成熟―中沢新一インタビュー
「構成」の想像力
アート不在の国のスーパーフラット―村上隆インタビュー
新しい「風景」の誕生
ラメラスケイプ、あるいは「身体」の消失
座談会 物語とアニメーションの未来
創作 イッツ・オンリー・ア・ビッチ
創作 エスパーニャの神
座談会 村上春樹とミニマリズムの時代
ポスト・ゼロ年代の想像力〔ほか〕

著者等紹介

東浩紀[アズマヒロキ]
1971年生。批評家。東京工業大学世界文明センター特任教授

北田暁大[キタダアキヒロ]
1971年生。東京大学大学院情報学環准教授。専攻は社会学、メディア史

宇野常寛[ウノツネヒロ]
1978年生。批評家。企画ユニット「第二次惑星開発委員会」主宰。批評誌『PLANETS』編集長。戦後文学からコミュニケーション論まで、幅広い評論活動を展開する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カザリ

38
これは、、、とにかく多くの人にわかるような話法でなければ、伝わらず、伝わらなければ、コミュニケーションの意味がないという意味において、はっとさせられた本。。要するに、意味がわからなかったという。。2017/08/06

yamikin

7
仲正、宮台対談、宮崎対談除いて面白くない。理由は明白。他が文学的で分量の割に内容が薄いから。ひたすら表現力勝負になっている。単に自分の性向の問題なのだろうか。いや、もっと訴えかけるようにして論理を構築できるはずだ。だってvol.2の出来は良かったわけだし。思想ってこんなだったっけという印象。まさかこれが「想像力」?2009/12/07

マープル

5
やっと完読。東・宮台の子育て談義が意外と面白い。が、やはり都市(特に東京)生活を2世代・3世代と次いできた知識人・文化人の感覚と、同じく都市圏であるファスト風土的な郊外ヤンキーの心情にはある種の共通性があるのだなあと思った一方、農村共同体的な空気の色濃く残る田舎育ちの自分では、やはりかなり距離があるな、と。2010/01/10

午後

4
黒瀬陽平の「新しい『風景』の誕生 セカイ系物語と常念定型」の中の、「いたる絵」の顔の分析と、東浩紀・宮台真司の対談「父として考える」が面白かった。2022/09/28

takizawa

4
全ての座談会に参加している東浩紀がかなり鋭く切り込んでいて面白い話を引き出している感あり。グローバリゼーションが進むなか必要なのは「近くの他者への寛容」(p.363)。これにはナショナリズムに陥るという批判があるが「無限の他者への寛容」のほうがテロリズムも許容してしまう点で危い。『1Q84』は母なる存在により全人格的承認を獲得する点でゼロ年代からは非難の対象となった。今は,共同体内での力学的位置に過ぎない「断片的人格」の混在を前提にしないとうまく事態を説明できない(宇野論文参照)。2010/02/19

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