- ホーム
- > 和書
- > 人文
- > 図書館・博物館
- > 図書館・博物館学一般
内容説明
エルギン・マーブルの彫刻群はかつてパルテノン神殿を飾っていた。この遺物に隠されていた謎を起点に、アテネの絶頂期を築いた英雄たちの人間像を描きながら、栄光のギリシャ文明に迫る。
目次
ギリシャ文明への招待―理性の光に導かれた美の極致
大英博物館ギリシャ・コレクション
コレクションを読む―パルテノン・フリーズとアテナ・パルテノス
取材記 われ“人間”を刻めり
大英博物館物語(3) 大英博物館の女神たち
エッセイ 神々の国、ギリシアへの旅
大英博物館研究ノート(3) パルテノンの彫刻に見られるポリクロミー(彩色装飾)について
大英博物館ギリシャ・コレクション一覧
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
321
ここでもエジプトと同様に、発掘品というか略奪品というか古代ギリシャの美術品を堂々と展示している。とりわけ充実しているのがパルテノン神殿のレリーフ群。「古代ギリシャ絶頂期の最高傑作」であるらしい。あの独特の柱の上のフリーズや破風にはこうした彫刻が綿密に施されていたのである。現在、私たちが見るパルテノン神殿は純白の、かつシンプルな設計のイメージだが、かつて柱の上層部は数々の彫刻群に覆われ、しかも結構カラフルなものであったようだ。確かにそれでこそギリシャという気もする。2022/06/04