感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
343
第2巻は、丸々1冊を敦煌に充てている。巻頭には井上靖の「敦煌と私」を掲載し、井上の敦煌への積年の熱い思いを語らせている。なお、井上は取材に同行し、敦煌の地を踏んだ。彼が『敦煌』を執筆した時には、かの地は外国人には閉ざされていて、井上は種々の文献から想像力を駆使して書いたようだ。河西回廊からは随所に長城と烽台が見えること、この地には強い風が舞うことを知り得なかったことが悔やまれるそうだ。さて、敦煌と言えば莫高窟の壁画群が名高いが、たしかにそれらは荘厳、壮麗であり、しかもそれは悠久の「時」を経ているのである。2020/10/26
NAO
65
第2巻は、敦煌の写真、歴史、現状。美しいカラー写真だけでなく、詳細な解説が嬉しい。日本ではお目にかかれないような異国の風貌、異なる様式の仏像から東大寺戒壇院の四天王像にそっくりのものまで、あまたの仏像たちが居並ぶ莫高窟の空間は、別世界のようだ。有名な仏像・壁画だけでなく、壁画に描かれた民族性、歴史、風俗についての解説もおもしろかった。2020/11/03
ゆう
3
シルクロード取材の本。 敦煌へ行って来たら 家にあった1冊。 読んでから行きたかったかな。2014/01/08
読生
2
https://booklog.jp/users/toutoyo/archives/1/41400819612021/05/01