真田三代〈上〉

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真田三代〈上〉

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  • サイズ A5判/ページ数 469p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140056103
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

信州から上州にまたがる山間部の小土豪でありながら、徳川の大軍を二度も破った真田家は、まさに異能の一族であった。天下に名をとどろかせる真田家のパワーのみなもとは、いったいどこにあったのか。日本海側と太平洋側の流通経済の結節点を握り、それを背景に台頭したのが真田一族なのではないか。従来とは一味違った真田三代が描き出される。

著者等紹介

火坂雅志[ヒサカマサシ]
1956年、新潟市生まれ。早稲田大学商学部卒業。「別冊歴史読本」副編集長をつとめたのち、『花月秘拳行』で作家デビュー。「新潟日報」朝刊ほか全国13紙に、上杉謙信の義の心を受け継いだ直江兼続の生涯を描く『天地人』を連載。同作品が2009年NHK大河ドラマの原作になる。歴史小説界の旗手として注目されている。『天地人』で第13回中山義秀文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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さつき

61
大河ドラマ真田丸の影響で、一時期ずいぶん真田ものを読みました。この作品は昌幸の父幸隆の時代から描かれていて、砥石城や沼田城をめぐる攻防など、この後も続く紛争のもとがよくわかりました。上巻は上田城築城が始まるまで。下巻での家康との戦いが楽しみです。2019/04/17

藤枝梅安

33
新聞小説らしい、メリハリの利いた読みやすい作品。上巻は真田幸隆の砥石城攻めから、昌幸の代に及び、沼田城を手に入れ、信長によって奪われたが、滝川一益により沼田城を返還された直後、本能寺の変後の混乱で沼田城を失い、上田築城を決意するところまで。周囲を大名の勢力に囲まれた地方豪族の生き残りをかけためまぐるしい闘いが描かれている。「業政、駈ける」の長野業と幸隆との敵味方を越えた交流や、情報を収集する巫女や忍びの者たちの活躍も織り込まれている。この作家のこれまでの小説を組み直したという印象。2012/09/11

ichi

27
【図書館本】来年の大河ドラマ「真田丸」の予習として読み始めました。歴史物にしては読みやすいです。真田一族の存命をかけて上巻では、真田幸隆、昌幸にスポットを当て、長篠の戦い、本能寺の変の後のごたごた期までが描かれてます。下巻での幸村がどう描かれているのかが楽しみです。2015/05/03

☆エンジェルよじ☆

27
第勢力の狭間で戦乱の時代に生き残る術を模索し力を付け始める幸隆。めまぐるしく変わる潮目を読みながら先を見据える昌幸。武田、今川等大勢力が滅亡する中で真田一族の結束の強さはこの時代珍しいのでは。下巻読みます。2012/01/25

二分五厘

11
武田信玄の砥石城攻略から上田築城まで。真田幸綱~昌幸編。人の欲望のありかを冷静に見定めて、それを利用して人を動かして、戦いに勝つしか生き残る術のない弱小の一族が、強国の狭間を潜り抜けていく。信濃を拠点に冷静に武田家周辺の状勢を見定めて動く幸綱。熱くたぎる情熱を武田家に賭けて散った信綱・昌輝。忠義を貫きながらも己の内に一個の独立した大名としての意識を育て上げた昌幸。真田家を巻き込んだ興亡の歴史。真田が世に知られるのはこれから、下巻を楽しみに。2016/08/30

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