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内容説明
地中海からインドに至る広大な「世界帝国」を築き上げた神話的巨人、大王アレクサンドロス。このマケドニア生まれの一人の良き青年を「世界」の涯へと駆り立てたものは何であったのか。偉才・安彦良和が、アレクサンドロスの３３年の生涯を１冊に凝縮し描き下ろした歴史コミックの傑作が、３０枚の加筆を経て「完全版」として甦る。
著者等紹介
安彦良和［ヤスヒコヨシカズ］
１９４７年、北海道紋別郡遠軽町生まれ。弘前大学中退後、虫プロダクションを経て、フリーのアニメ作家として活躍。『勇者ライディーン』『機動戦士ガンダム』など人気アニメ作品を手がける一方、１９７９年、ギリシャ神話に題材を取った『アリオン』でマンガ家デビュー。近年はマンガ業とともに神戸芸術工科大学メディア表現学科教授として後進の指導にもあたる（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月をみるもの
11
「ヒストリエ」の１１巻がもうすぐ出るらしい。。。完結するまで、アレクサンドロス東征に関する（すでに学校で学んでしまった以上の）情報を全て遮断していたかったのだが、じぶんの（そして岩明さんの）寿命を考えるとそうも言っていられない。。。ということで、前から気になってた安彦アレクサンドロスを読む。幸いなことに、本当にちらっとしか出てこなかった＞ エウメネス2019/06/30
ほしけも
8
短い間で多くを成し遂げたあの人に比べて俺たちはこんな歳になってもくだらない戦いをしてるというのが切なくていいですね。2015/02/02
餅屋
4
NHKスペシャル『文明の道』のコミカライズ▲マケドニア生まれの一青年を世界の涯へと駆り立てたものは一体何か？友人で部下の目を通して描かれる大王の知られざる真実▼後継戦争の末81歳で戦死するトラキア王リュシマコスが、40年以上前に33歳で亡くなった大王をギリシアの神々に憧れる若者として回想する。有名なエピソードの羅列ではなく、ヘタイロイとして従軍して見た酒と女と戦いがメインだが、友・将・王の立場で回顧しており厚みがある。父母との葛藤は加筆のようで、そこは相変わらずの安彦節だが、存外のできの良さ（2003年）2023/03/11
はばたくキツネ
4
33歳で死んだ王の姿を80過ぎになっても追い続け戦うジジイたち、というなかなか熱い締め方が良い。騎兵と歩兵の躍動感は流石だ。2011/11/04
イモータン・ノラーク(水ハム)
2
最近世界史に興味を持ったきっかけの本。安彦良和氏の漫画がこんなに魅力的だとは知らなかった。こんなに画力が高かったとは。 アレクサンドロスの見た目がまんまアムロなんだけどガンダムをよく知らないので受け止め方がちょっとよくわかんないです…。アレクサンドロスの身長は低かったらしいのでイメージとしては合っているのだろう。 詩人でお調子者のプトレマイオスが結局ファラオとしてちゃっかりエジプトを支配してしまうのがなんというかリアルを感じます2017/05/13
