時空浴―熊野・高野から

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  • サイズ B6判/ページ数 269p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140054345
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0095

内容説明

故郷和歌山に根を下ろして執筆活動を続ける作家は、ひとり旅の達人でもある。“日本の異界”熊野、聖地高野山からはじまる旅。それを作家は「時空浴」と呼ぶ。時空を越えての旅は、韓国・中国からインドさらにはポルトガルにまで至る、三十年におよぶ旅の記録を集大成した壮大な歴史紀行。

目次

第1章 異界 熊野(古熊野の道を歩く;熊野古道大雲取越え ほか)
第2章 他界 補陀洛の海へ(右大臣実朝の眠る寺―興国寺;旅にしあれば―有間皇子 ほか)
第3章 聖地 高野(高野竜神街道を走る;空海の高野山を訪ねて―千百五十年御遠忌 ほか)
第4章 南蛮の風 雑賀・根来(戦国の雑賀・根来を歩く;大砲のある風景 ほか)

著者等紹介

神坂次郎[コウサカジロウ]
作家。1927年、和歌山県生まれ。43年4月、学業半ばで志願して東京陸軍航空学校に入校。特攻編成基地の群馬県館林、鹿児島県知覧などを経て愛知県小牧飛行基地で敗戦を迎える。戦後、劇団俳優座演出部など演劇関係を転々とするも、やがて帰郷。土木技師として建設業に身をおくこと24年、この間に歴史小説を書きはじめる。55年、作家、劇作家長谷川伸の門を叩く。82年、『黒潮の岸辺』にて第2回日本文芸大賞受賞。84年、『元禄御畳奉行の日記』が各界の話題を呼びロングセラーとなる。同年、文化庁の地域文化功労(芸術部門)文部大臣賞受賞。87年、『縛られた巨人・南方熊楠の生涯』がベストセラーとなり、熊楠ブームの火付け役となる。同書で第1回大衆文学研究賞(評伝部門)受賞。92年、皇太子殿下熊野行啓に際し、自著『熊野御幸』をご進講。日韓で出版祝賀会が開かれる。02年、第12回南方熊楠賞受賞。03年、「『元禄御畳奉行の日記』『縛られた巨人・南方熊楠の生涯』などの業績とともに『今日われ生きてあり』など、多年にわたる特攻隊員の鎮魂顕彰活動」により、第38回長谷川伸賞受賞
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