埴谷雄高・独白「死霊」の世界

埴谷雄高・独白「死霊」の世界

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  • サイズ A5判/ページ数 316p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784140052778
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

実は、「群像」に発表された分は、すでに発表の四年前、九一年までにできあがっていたという(「解題」による)。その後ずっと、その先を書きあぐねていたのである。その間、埴谷は、いろいろのところで、そのことをかなりあからさまに語っていた.....。(立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』203頁、より)

内容説明

わが国初の形而上小説、今世紀最大の実験小説、『死霊』。この未完の作品で、作者は何を語ろうとしているのか。NHK・ETV特集のために埴谷氏は、作品『死霊』の自己解説とともに、文学や哲学、戦争・政治・革命、さらに人間存在と宇宙について、70時間にわたり熱烈に語った。1997年2月19日、埴谷氏逝去。本書は、われわれと宇宙に向けて放たれた「遺書」となった。

目次

第1章 不合理ゆえに吾信ず―独房の思想
第2章 死者への責任―精神のリレーということ
第3章 夢魔の世界―自意識・革命・宇宙
第4章 アンドロメダの兄弟へ―生と宇宙の謎
guide 『死霊』の周辺(『死霊』未完の構造―九章論;『死霊』論の変遷;埴谷雄高 作品・関連論文年譜)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パム

2
頭がいかれている。言っている意味が分からない。なのに、何でこんなに面白いんだ。2010/05/23

gkmond

1
『死霊』の副読本として買った本(これのテレビ放送で『死霊』読もうなんて了見を起こしちゃったんだ)。今回本編と併読した。明らかに作品より作者が面白く、当時よく買っておいたと昔の自分を褒めたくなった。何を言ってるのかわかんないのにいくらでも聞いていられる話術って超絶技巧だよなあ。2023/05/06

ニョンブーチョッパー

0
2003/12/02

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