内容説明
産業界で普及しはじめたウェアラブル・コンピュータの最先端を紹介し、コンピュータが小型・高性能化していき、モニターやキーボードなどのインターフェイスが不要になることで、まさに「着る」ように生活に溶け込んだ情報技術となる近未来を展望。人々の健康や趣味指向に即したサービスが受けられ、生活は一変する。さらには、動植物・人工物にも付けることで全地球的な共生が可能となる。一方、プライバシーの保護や情報漏洩に対する対策など、安全対策についても言及。この静かに押し寄せつつある情報変革の波を概観し、人間の意識がどう変わるのか考察する。
目次
1 ウェアラブルの過去・現在・未来
2 ユビキタスとウェアラブル
3 ウェアラブルで現場が変わる
4 ウェアラブルで医療が変わる
5 安心・安全の最先端技術
6 ウェアラブルファッション
7 技術ウィービング時代を迎えて
終章 ウェアラブルの光と影
著者等紹介
板生清[イタオキヨシ]
1942年東京都生まれ。東京大学工学部精密機械工学科卒。同大学大学院工学系研究科精密機械工学専攻修士課程修了。マサチューセッツ工科大学客員研究員、日本電信電話公社電気通信研究所研究室長・記憶装置研究部長・研究企画部長等を歴任。中央大学理工学精密機械工学科教授、1996年より東京大学工学部精密機械工学科教授、東京大学工学部/大学院新領域創成科学研究科環境学専攻教授を経て、現在、東京理科大学専門職大学院総合科学技術経営研究科教授/研究科長。工学博士。東京大学名誉教授。精密工学会会長。NPO法人WINの会(ウェアラブル環境情報ネット推進機構)理事長。環境情報誌『ネイチャーインタフェイス』総監修
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