NHKブックス
アメリカ美術と国吉康雄―開拓者の軌跡

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  • サイズ B6判/ページ数 252p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140019931
  • NDC分類 723.1
  • Cコード C1370

内容説明

一九一〇年代のアメリカ。後期印象派、表現主義、フォーヴィズム、キュヴィズムなど、ヨーロッパの最新芸術動向が紹介されるなか、アメリカ美術とは何か、アメリカ的とは何なのかを問い続けたのが、国吉康雄であった。アメリカ人になれなかったアメリカ画家国吉の軌跡を辿り直し、国家とアイデンティティ、美術と政治、芸術家と戦争などの問題を考える。

目次

序章 破られたポスター
第1章 アメリカへ渡った青年
第2章 孤独からの脱出
第3章 決断と失望
第4章 ネヴァダの大地
第5章 敵性外国人
第6章 少女は伸びやかに
第7章 たたかいと新たな模索

著者等紹介

山口泰二[ヤマグチタイジ]
1939年生まれ。新聞記者を経て、美術運動史研究会を主宰。美術評論、近代美術史
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感想・レビュー

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サトル

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日本では余り知られていなくてアメリカでは美術界を牽引した画家、国吉康雄の生涯がNHKブックスならではだろうか、所々で堅苦しさを感じるものの濃密な評伝になっている。16歳の少年が単身アメリカへ労働移民として渡り、絵画の才能を必死で磨き上げながらも帰化が許されず、そのうち太平洋戦争で敵性外国人と扱われながら、リベラル左派のメッセージを画業に貫いて、当時のアメリカ美術のトップランナーにまで登り詰めた。著者が言うように美術と政治との避けがたい因縁が彼の生涯を取り巻いたために、日本からは遠い存在の画家になっている。2021/08/20

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