NHKブックス
17歳のこころ―その闇と病理

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  • サイズ B6判/ページ数 236p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140019740
  • NDC分類 368.7
  • Cコード C1311

内容説明

二〇〇〇年、日本中を震撼させた青少年による連続凶悪犯罪。その少年たちの動機は、私たちの想像をはるかに越えるものであった。「人を殺す経験をしたかった」「人を壊したかった」という不可解とも言える「動機なき殺人」の数々。動機なき殺人の裏に隠された無意識の衝動とは何だったのか。少年たちの心の中では、何が沸き立ち、何が殺人へと駆り立ててしまったのか。彼らの語った言葉を精神分析的に分析することで、少年たちの「心の闇」を明らかにし、その背後に潜む、現在の日本が抱えている闇をも解き明かす。

目次

第1部 十七歳の犯罪(豊川主婦殺害事件(五月一日)
佐賀バスジャック事件(五月三日)
岡山の母親殺害(六月二十一日)
新宿ビデオ店爆破(十二月四日))
第2部 犯罪の低年齢化―十五、六歳の少年たちの殺人(山口の十六歳の少年による母殺し(七月二十九日)
大分の十五歳の少年による一家六人殺傷事件(八月十四日))

著者等紹介

片田珠美[カタダタマミ]
1961年、広島県生まれ。大阪大学医学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。パリ第8大学に留学。精神科医。専門は精神分析、精神病理学。日生病院神経科医長を経て、現在、人間環境大学助教授、京都大学非常勤講師
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感想・レビュー

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たこやき

3
統計上、別に増えているわけでもない2000年の少年犯罪をマスコミ報道だけで「こうだ」と言い切るトンデモ本。二次情報だけで断言するだけでも凄まじいのに、さらに、それをもって社会全体はこうだ、とほざいてみたり、はたまた、二次情報だけで想像した著者が、実際に加害者と面会して鑑定書を書いた医師に対して「そんなわけがない」と批判してみたり、凄まじい内容になっている。精神分析って、ただの迷惑は風説を広めるだけのものでしかない、という皮肉として書かれたのなら満点を挙げられるが……

ルヴナン

0
未成年の犯罪が集められているが、そうして浮かび上がるものは少ない。後の新書群に比べると学術的なアプローチをしている。ジェンセン『10代の脳 』を読んだ後に読むと現象論に見える。2016/04/21

ぷしゅー

0
約50年も続いた少年法を抜本的に改正するにまで至った2000年の17歳少年たちによる事件を考察した本。

ロッテ

0
単位用

鈴と空

0
2006年以前

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