内容説明
なぜ、脳という物質に心が宿るのか?視覚や感情の脳内メカニズムはどのようになっているのか?身体感覚や時間意識、他者に共感する能力など、心の複雑で豊かな営みは、脳内でどのようにして生まれるのか?千億のニューロン(神経細胞)が互いに関係性を持つことから生じる、脳のシステムとしての性質に、これらの謎を解きあかす、最大の鍵がある。脳科学の俊英が、システム論的アプローチという最新の知見をふまえ、自己意識をめぐる深遠な問題に挑む、スリリングな一冊。
目次
1 脳内現象としての「私」(脳の中に鏡があった―システム論の衝撃;「私」とはクオリアの塊である―感覚的クオリアと志向的クオリア;言葉の意味が立ち上がるとき―志向性と言語)
2 世界を把握する方法(身体感覚のダイナミズム―ボディ・イメージの仕組み;アフォーダンスとは何か―脳と環境の相互作用)
3 「私」という視点が生まれるとき(鏡の中の「私」―自己意識の謎を追う;なぜ、他人の心が読みとれるのか―共感する能力・表象化する能力)
4 主観と客観はどう統合されるのか(「私」の背後に隠されたもの―感情と情動;脳の中の時間、心の中の時間―リアリティが生じる理由;新たなるシステム論へ向けて)
著者等紹介
茂木健一郎[モギケンイチロウ]
1962年生まれ。ソニーコンピュータサイエンス研究所リサーチャー。東京工業大学大学院客員助教授。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学理学系大学院物理学専攻課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現職。専攻は脳科学、生物物理学
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