NHKブックス
「引きこもり」を考える―子育て論の視点から

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140019306
  • NDC分類 367.6
  • Cコード C1311

内容説明

なぜ、若者たちは「引きこもり」をするのか。果たして「引きこもり」は悪いことなのか。自分のこころが傷つかないように引きこもる青年。他人のこころを傷つけたくないから引きこもる少女。その背景には、戦後日本の子育てや学校教育の問題が潜んでいる。長年「引きこもり」の子どもたちを見てきたベテラン精神科医が、さまざまな事例を通して、青少年の「引きこもり」に至るこころを解明し、どうしたら「引きこもり」から生還することができるのか、そのために親は何をしたらよいのかを、子育ての視点から考える。

目次

第1章 いま、なぜ、「引きこもり」なのか―「引きこもり」は「悪い」ことなのか(誰だって傷つきたくない、傷つけたくない;傷つけたくなければ引きこもる ほか)
第2章 人はなぜ引きこもるのか―「引きこもり」の心理学(「引きこもり」に共通点はあるのか;こころはどのような形をしているか、どう発達するか ほか)
第3章 「引きこもり」からの生還(人格の成熟とともに「引きこもり」は解消する;「引きこもり」の解消とピアカウンセリング ほか)
第4章 ストレスと「引きこもり」(問題の背景にあるもの;ストレスと身体 ほか)
第5章 子育てから見た「引きこもり」を防ぐ10のポイント(何でも話す子に育てない;子どもの話を聞き流せる親になろう ほか)

著者等紹介

吉川武彦[キッカワタケヒコ]
1935年、石川県生まれ。千葉大学医学部卒業。琉球大学教育学部教授、国立精神衛生研究所精神保健計画部長、国立精神・神経センター武蔵病院リハビリテーション部長、国立精神・神経センター精神保健研究所長を経て、現在、同名誉所長。2001年より、中部学院大学大学院人間福祉学研究科教授。専門は精神医学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひろとん

0
まとめるまでにものすごく時間がかかった。。。きつい。。。 ともあれ、かなり個人にフォーカスしているものの、その個人の「こころ」にある「欲求」と「社会規範」のせめぎ合いにより「自分らしさ」を獲得するというのは言葉の選択に疑問はあるものの井出のひきこもり類型と対応する。なんとなく活路が見えてきた気がする。18日までにあと12冊、がんばろう。2017/08/13

そがたいへい

0
もちろん親の養育態度の視点から叙述されているわけだから、親の子育ての不適切さが原因の一つとして書かれているが、なぜ、親の養育態度が不適切なのかも考える必要があると思わせられた。 事例を通してわかりやすいが内容が薄いと思った。2011/07/03

昌也

0
本棚2023/02/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/85850
  • ご注意事項