NHKブックス
「希望の島」への改革―分権型社会をつくる

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  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140019061
  • NDC分類 342.1
  • Cコード C1336

内容説明

未曾有の長期不況と膨大な財政赤字、絶望的な状況の前に、国民の誰もが、茫漠とした不安を抱え、立ちすくんでいる。いったい日本は、どこでハンドルを切り間違えたのか。そして新世紀を迎えた今、何を変えなければいけないのか。財政学のパラダイムから、市場原理主義と中央集権型政治の限界を論じ、地方自治、税制、社会保障体制等、緊要の制度改革案を通して、人間の絆で結ばれた「分権型社会」への道筋を示す。本書は、21世紀の日本を「絶望」から救うための、抜本的な国家改革論である。

目次

序章 「競争社会」と「協力社会」
第1章 よみがえる財政学のパラダイム
第2章 改革の対象としての二〇世紀システム
第3章 ボーダレス化・グローバル化の正体―二〇世紀システムの崩壊
第4章 新産業創出と二つの社会的ネット―「競争社会」への対抗戦略
第5章 地方政府によるユニバーサル・サービス―身近な公共空間をつくるために
第6章 分権型社会の税制改革
第7章 「協力社会」を支える政府体系
終章 日本を「希望の島」にするために

著者等紹介

神野直彦[ジンノナオヒコ]
1946年生まれ。1969年、東京大学経済学部卒業。日産自動車を経て、東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。大阪市立大学助教授、東京大学助教授を経て、現在、同大学経済学部・大学院経済学研究科教授。専攻は、財政学
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感想・レビュー

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mazu

1
神野さんのいう「協力社会」は概念的にはよくわかる。神野さんが語るその世界にも共感できる。しかしその世界を実現するための道標がまったくわからない。そもそも正解がないのだろうが私自身に自分の考えを確立するだけの「財政学」の知識がない。この本は良書だと思うが、この点ではすっきりはしない。2011/04/19

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