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NHKブックス
北条時宗と蒙古襲来―時代・世界・個人を読む

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140019023
  • NDC分類 210.42
  • Cコード C1321

内容説明

北条時宗は、救国の英雄だったのか。蒙古襲来は、国家の危機だったのか。紋切り型の時宗像を排し、限られた史料から、モンゴルの脅威に向き合ったその孤独な実像に迫る。時宗の岳父・安達泰盛に焦点をあて、さらに得宗家の主導する鎌倉幕府の限界をラディカルに変革しようとした、政策の実態に迫る。時宗と泰盛。二人の生涯をたどり、中世という時代を読み解く、第一人者による野心作。

目次

プロローグ 若君誕生
第1章 時宗誕生前後の幕府政治
第2章 北条得宗と御家人安達氏
第3章 蒙古襲来のなかで
第4章 絵にみる時宗時代
第5章 時宗と日中禅宗世界
第6章 時宗死後の政治改革
エピローグ 記憶のなかで

著者等紹介

村井章介[ムライショウスケ]
1949年、大阪生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。東京大学史料編纂所をへて、現在、同大学大学院人文社会系研究科教授、文学博士。専門は日本中世史
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

17
今まで「おれこんなに活躍したんですよ!!だから褒美下さい」という土地訴訟のための証拠資料だと思い込んでた竹崎季長の「蒙古襲来絵詞」が霜月騒動で滅んだ安達氏を悼む絵巻物の一面もあると知れたのがよかった。清少納言が定子を弔うため栄華を極めた時のことだけ集めて描いた枕草子のように、季長は蒙古相手に奮戦する己と安達氏一党だった上役の勇壮な戦さぶりと、御恩奉行安達泰盛の訴訟での公平さ、鎌倉武士を体現したような質素だけれども瀟洒な屋敷を描くことで、安達氏を悼んだんだなあとしみじみ。 2015/05/03

kazuya

1
鎌倉幕府を中心とした当時の政治情勢等について、北条時宗を軸としながら、蒙古襲来の前後を中心にまとめられている一冊。 『蒙古襲来絵詞』もふまえ、安達氏が多く出てくる気がする。2022/05/07

富士の鷹

1
歴史の教科書でなじみ深い「蒙古襲来絵詞」を読み解くとその作成の目的、当時の政治の力関係が現れている点興味深かった。2013/02/11

葉紗

0
鎌倉時代の中盤、蒙古襲来に対処した執権の北条時宗の話。時宗がいかなる人格の持ち主だったのか、ということを数少ない彼の人格描写史料や、周辺資料を元に推測しているところが面白かったです。彼はその強硬な政治姿勢から、苛烈な人格だったと思われがちですが、実は…?というところが魅力的でした。 また、時宗をやたらめったら高く評価するのではなく、安達泰盛という彼の舅を配し、時宗の業績や政治事情を冷静に見ている所も良かったと思います。2014/05/26

skashu

0
北条時宗誕生(1251)から安達泰盛の死(1285)の時代を扱った本。専門的な部分は読み難かったけど、プレ南北朝動乱の流れが把握できた。2010/02/17

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