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NHKブックス
エコロジカル・マインド―知性と環境をつなぐ心理学

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140018811
  • NDC分類 141.5
  • Cコード C1375

内容説明

「知性」とは何か。何が私たちの柔軟な身体の動きを支えているのか―身体の「歩ける」性質と、地面という環境の「歩かせる」性質が合致してはじめて、私たちは歩き始める。環境が生き物に与える行為の機会を“アフォーダンス”と名付け、知性と環境を、相互作用する一つのエコ・システムと捉える生態心理学。従来の心理学や認知科学の知見を覆すその革命的理論に基づいて、私たちの日常的行動の柔軟さや巧みさの仕組みを解き明かしていく。「内なる抽象物」としての心や知性を、身体という境界から解き放ち環境という具体に着地させる、新しい生命観・人間観の登場。

目次

序章 「知性」は環境の中にある
第1章 脳のはたらきと自然法則
第2章 ダイナミカル・システムとしての身体
第3章 「知覚」とは何だろうか
第4章 光学的流動―環境にあるリアルな情報
第5章 探索する身体―知覚と行為の循環的プロセス
終章 そして再び、ギブソンと出会う

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Go Extreme

1
知性は環境の中にある 脳のはたらきと自然法則:記号処理システム 身体はなぜ協調するのか 物理的システム ダイナミカル・システムとしての身体:機械・ヒトの動き 運動はどのようにして生まれるか 知覚とは何だろうか:触覚というリアリティー アフォーダンスと行為の多様性 光学的流動―環境にあるリアルな情報:光は情報に満ちている タウ 探索する身体―知覚と行為の循環的プロセス:情報と身体のゆるやかな協調 シロアリの巣作り エコロジカルな知性 そして再びギブソンと出会う2021/07/27

ryo1oo3o

1
「アフォーダンス」とか「知覚システム」とか。人間が行為をしたり知覚したりするのは、機械的なプロセス(元々演算方法が組み込まれていて...)というものではなく、環境と感覚の間の双方向的なやり取りによって循環するプロセスとして成立している、ってことを述べている。各感覚器がそれぞれ別の機能を果たし、かつそこに統合するものはないんだけど、近くとして成り立つ、という点で複雑系の話に近い。いずれも具体例が多く感覚として非常につかみやすい。2013/03/29

iwri

1
著者や佐々木正人さんが主導する、現代の日本のアフォーダンス研究の見取り図としては好適。内容的にもわかりやすい。運動論/行為論を実験科学的に検証可能なものにしている点が特徴と言えると思う。ただし個人的には、例えばτのような仮定が、データの解釈において合理的/説得的な理論を提供しているかというと、その点については疑問が残る。2012/02/04

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