NHKブックス<br> レヴィナスを読む―「異常な日常」の思想

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レヴィナスを読む―「異常な日常」の思想

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  • サイズ B6判/ページ数 301p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140018668
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C1310

内容説明

エマニュエル・レヴィナス―アウシュヴィッツという「異常な状況」を経験した現代人の運命と向き合い、他者や責任についての独自の思考を紡ぎ出した、フランス現代思想の巨匠。「世紀の証人」とも称される彼の思想の中枢を入門的に紹介しながら、フッサール、ハイデガー、サルトルら他の思想家との比較を通して、レヴィナスについての種々の通説を大胆に覆すとともに、慢性的な疲労やストレスに覆われた、私たちの「異常な日常」の諸相のなかに、レヴィナスの言葉を捲き込みつつ、この時代を、この日々を生きるための新たな倫理を探っていく画期的試み。

目次

序章 書物の浜辺―今、なぜレヴィナスなのか
第1章 境界の思考
第2章 孤独というドラマ
第3章 他者とは誰か
第4章 家政術と商人術
第5章 界面の倫理

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

れどれ

2
人生観の深いところ、根っこの部分を撫でつけられる。言葉遊びに陥りがちな現象学が、卑近な例とともに実に生き生き語られ気持ちいい。おおよそ難解だけれど、夜や他者や類似や顔や死や贈与や、扱っている題材が軒並み艶めかしく、論理展開のスリリングさにも色気がやけに漂って、独自解釈でも読み進めてしまえる。一日中レヴィナスで頭がいっぱいになるほどの面白さ。2019/07/28

koji

1
読みとおすのは骨が折れるので、多少つまみ食い的に読みました。本書から12年後に文庫で復刊しているように、著者の思い入れは相当なものです。まずレヴィナスの言葉を拾いました。「人間の解放をめざした運動は人間を自分の造り出した体系の捕囚たらしめる」「他者とは私が殺したいと意欲しうる唯一の存在者である」「新しい道を通って存在から脱出しなければならない」「偶然性は実在それ自体の内的規定である」そして、ラストの超越論としての界面。著者はこれをグッドヒューモア(ヒューム)と呼びます。豊饒な言葉の数々に酔いました。2011/12/03

naoyao

1
ほんとうにこれは「レヴィナスを読む」だろうか。むしろ、「レヴィナスで読む」というような、もしくは「レヴィナスに読む」というような印象を受ける。多分この印象は、著者がレヴィナスの著作に沿うように言葉を進めているとわけでは無いことと関係があるのだと思う。面白い本、しかし入門書ではないあくまで「レヴィナス」を読んでいる。2011/10/14

ハニ

1
難しい。 プロメテウスは遂に解き放たれたとかいちいちかっこいい。2011/08/30

Cephalopoda

0
難しすぎた。2021/08/30

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