NHKブックス<br> 縄文学への道

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NHKブックス
縄文学への道

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  • サイズ B6判/ページ数 252p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140017692
  • NDC分類 210.2
  • Cコード C1320

内容説明

本書は、考古学の知験に加えて世界の狩猟採集民との比較、さらには最新の野外科学の研究成果を総合しながら縄文時代の人々の生活と文化の復元を試みる。

目次

1 縄文文化の原像(縄文の人びとと社会;カミガミの縄文;縄文時代の人口動態;文化の変容と植物栽培;航行技術と交易)
2 森のシンフォニー(“北のまほろば”の人とくらし;縄文人の食彩)
3 大いなる知的遺産として(考古学遺跡の民族学)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐藤一臣

7
縄文人がいわゆる農耕を行わずに狩猟採集暮らしで十分に生きていけることを民俗学や文化人類学の視点から考察している。再配分思想、人口規模の維持、土偶の幼児性、山立て航海術、三内丸山の終焉などの分析は詳細で新奇性があると思う。もちろん、1996年発行と20年以上古い書籍だけれども、今も通用する見解ではないかと思う。考古学だと想像を忌避するところがあって、どうしても飛躍した解釈にはなりづらいが、現存する世界の狩猟採集民と文化比較しているところが、かなり面白い。再読して読み込みたい2023/02/28

misui

5
本書は民族考古学の視点を取り入れて、平たく言えば世界の他の民族から得られるデータや分析、科学的知見を用いて縄文時代を描き出している。入門書らしく様々なトピックを取り上げているがやや専門的に思う(NHKブックスだし)。たとえば、食料から得られるエネルギー量で集落の規模を推算するというような手法はちょっとついていけなかった。縄文のイコノロジーや、妊娠、出産に関わる死亡率の高さが土偶の表現に影響しているのではないかとする指摘を興味深く読む。2017/02/21

sibafu

2
縄文文化というのは奥深くて興味がわく。未だ謎の部分が多くて、想像の余地があるというのもあるだろうけど。(縄文時代に限らないかもしれないが)その代わり、新発見によって教科書に載っているような「常識」や「歴史」がすぐに覆ってしまうような印象があり、この1996年に刊行された本も情報として古い部分があるのかもしれない。まあそれでも、縄文文化入門であり小学生の頃に社会科の授業で習ったような内容を思い出す。その頃の知識なんてほとんど覚えていない。授業の一環として、土器を焼いたり黒曜石で矢じりを作った記憶がある。2013/07/30

アルクシ・ガイ

0
閑暇に満ちた縄文人。一週間働けば一年分のドングリが手に入るには参った。まあ、ドングリだけじゃなくノルウェーの鯖やオーストラリアの牛も食べたい、トイレにはウオッシュレットが不可欠だから竪穴式住居はちょっとね、なんて言う奴らが、30万人じゃなく一億も住んでいるんだから、勤勉は必然か。2013/05/11

takao

0
顔に入れ墨をしていたとすると、耳なし芳一の話を思い出す。2021/04/29

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