出版社内容情報
みずから破綻するぎりぎりまで悲鳴を上げることのない沈黙の臓器、肝臓。人体の化学コンビナートにもたとえられる肝臓の謎に、40年間取り組んできた臨床研究者の、起伏に富んだ研究の歴程と、折々の哀歓。
内容説明
本書は永年、ベッドサイドで患者の診察と治療を続けながら、次代の治療を夢み、「人工肝」や「部分肝・肝細胞移植」などの基礎研究に心血を注いできた一人の臨床研究者の足跡である。
目次
序章 一外科医となって
第1章 血の臓器を切る
第2章 肝不全と戦う
第3章 末期の肝臓を救う
第4章 第2の肝臓を創る
第5章 いま語り終えて