出版社内容情報
政治・族群・ジェンダー・階級など多様なアイデンティティの錯綜する今日の台湾.そこに植民地記憶はいかに浸透・作動しているのか.歴史,文学,文化をめぐる第一線の台湾人研究者の論考に,日本人研究者による対話が呼応する犀利な論文集.
目次
序章 「帝国」蔵書の記憶―田中長三郎、山中樵、楊雲萍をめぐって
1 アイデンティティ形成と文学
2 台湾原住民族をめぐる思考
3 流行文化における日本という記号
4 映画のなかの歴史記憶/歴史のなかの映画
5 メディアと植民統治
終章 植民地大学とその戦後
著者等紹介
呉密察[ウミーチャ]
1956年生れ。東京大学大学院博士課程修了。国立台湾大学文学院歴史学系副教授。台湾史・日中近代関係史
黄英哲[コウエイテツ]
1956年生れ。立命館大学大学院博士課程後期課程修了。博士(文学)。愛知大学現代中国学部教授。台湾近現代史・台湾文学
垂水千恵[タルミチエ]
1957年生れ。お茶の水女子大学大学院修士課程修了。博士(人文科学)。横浜国立大学留学生センター教授。台湾文学・日本近代文学
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