出版社内容情報
マザッチオ(1401-1428)は対象の迫真的描写や明暗による表現,空間にリアルに設定する空気遠近法の技法により,ルネサンス絵画の創始者として知られる.本書はマザッチオ作品のすべて(約30点)を年代順にその学問的批判と芸術作品としての鑑賞の両面から研究し,その芸術の特質と規模さらには同時代や後世への寄与などを詳述する.
内容説明
ルネサンスの巨匠たちすべてが手本と仰いだという偉大な天才マザッチオ。克明な実地調査と丹念な資料探索に基づいてその全貌を明らかにした。
目次
マザッチオの生涯と芸術
サン・ジョヴェナーレ祭壇画
聖アンナと聖母子
聖ヒエロニムスと洗礼者ヨハネ
ある若者の肖像
聖母子
ピサ多翼祭壇画
聖ユリアヌスの物語
デスコ・ダ・パルト(誕生盆)
ブランカッチ礼拝堂壁画〔ほか〕
著者等紹介
佐々木英也[ササキヒデヤ]
1932年岩手県に生れる。1955年東京芸術大学美術学部芸術学科卒業。1958‐61年イタリア政府給費留学生としてローマ大学に学ぶ。1961‐75年国立西洋美術館研究官。1976‐85年東京芸術大学美術学部助教授。1985‐2000年同上教授。現在、東京芸術大学名誉教授。岩手県立美術館館長
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