ハシムラ東郷―イエローフェイスのアメリカ異人伝

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  • サイズ B6判/ページ数 270,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784130830508
  • NDC分類 361.42
  • Cコード C1098

出版社内容情報

20世紀前半の数十年間にわたって、多くのアメリカ人に愛され、憎まれ、そして忘れさられた、ハシムラ東郷とは何者? 日本人の表象――歯が出ていて、メガネをかけ、目のつりあがった顔――に深く関わるハシムラ東郷が、今、初めて明らかにされる。画期的な文化研究。

書評に続々採り上げられました。
☆読売新聞11/30書評欄/評者:田中純氏
☆日本経済新聞11/30書評欄/評者:村上由見子氏
☆北國新聞11/23書評欄ほか/評者:長山靖生氏
☆琉球新報11/16書評欄ほか/評者:越川芳明氏

内容説明

かつて多くのアメリカ人に愛され、憎まれ、そして忘れさられたハシムラ東郷―日本人の表象のプロトタイプを探る画期的な文化研究。

目次

第1章 謎の日本人コラムニスト、ハシムラ東郷あらわる
第2章 ウォラス・アーウィンの教育―イエローフェイス作家への道
第3章 家政夫は見た―史上最悪の使用人が語る「使用人問題」の真相
第4章 オノト・ワタンナの日本小説玉手箱―同時代イエローフェイス事情1
第5章 ヨネ・ノグチの不思議の国の朝顔―同時代イエローフェイス事情2
第6章 ハシムラ東郷、異種格闘する―『日ノ本』対『ハシムラ・トーゴー』
第7章 東郷二十面相―おかしな異人さんから敵の顔ができるまで
結語にかえて ウォラス・アーウィンの手紙

著者等紹介

宇沢美子[ウザワヨシコ]
1958年生れる。1987年慶應義塾大学文学研究科博士課程単位取得退学。現在、慶應義塾大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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poppen

2
日本人移民への排斥運動が激化した1900年代初頭、白人諷刺作家ウォラス・アーウィンが生み出した架空の日本人学僕、ハシムラ東郷。東郷が下手クソな英語を操り、慣れぬアメリカ社会に戸惑うという内容のコラムは、その背景に白人社会を笑いとばすという批判精神が隠されていた。忘れさられていた東郷の軌跡を丁寧に掘り起こしながら、日系人排斥を支持していたと考えられていたアーウィンの本当の思想を浮き彫りにしていく一冊。2009/06/17

Chie Masuyama

0
今年の夏期スクーリング思い出の一冊。痛快?爆笑?・・・そんなにいじめないでよ。2012/08/14

linbose

0
☆☆☆☆2009/10/03

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