出版社内容情報
生命の源――地水.この地水を適切に管理するための学問を土壌物理学や水文学などの体系を応用した新しい分野として体系化し,ていねいに解説する.環境保全や農業生産に携わる人たちのために,フィールドで生じる現象を理解することに主眼を置いて詳述する.
内容説明
本書は、農業地水学から環境地水学へと発展の道をたどってきた地水学を筆者の目から総括し、21世紀へもちこもうとのもくろみで書かれたもので、「地水とは何か」から始まり、これから何を明らかにしようとしているのかを書いた。
目次
第1章 地水の存在と挙動
第2章 水の土壌中への浸潤―理論と実際
第3章 地下水涵養流
第4章 蒸発に伴う水と物質移動
第5章 土壌中の熱・物質同時移動
第6章 微生物と土の透水性
第7章 斜面中の水移動
第8章 土の不均一性と水移動
第9章 土壌劣化と地水
第10章 湿原保全と地水