出版社内容情報
近代化=世界的な西欧化のうねりが与えた非西欧文化圏への衝撃――北欧・東欧などの周辺諸国から日本まで,急速に変容しつつも固有性を失わない伝統的な文化のあり方を,さまざまな側面から具体的な事例に即して論じ,普遍的な美意識や社会構造の存在を示唆する.
内容説明
非西欧文化圏への衝撃―近代化=世界的な西欧化のうねり。急速に変容しつつも固有性を失わない伝統的な文化のあり方を具体例に即して論じ、普遍的な美意識や社会構造の存在を示唆する。
目次
序 近代化の波及
1 ヨーロッパ周辺文化圏と近代―フィンランドのナショナル・ロマンティシズム建築を中心として
2 様式的自由と擬洋風建築
3 職人と近代
4 建築を趣味とする人びと
5 装飾芸術の時代
6 記念碑と建築家
著者等紹介
鈴木博之[スズキヒロユキ]
1945年生まれ。東京大学大学院工学系研究科教授。建築史。工学博士。著書『東京の地霊』(文藝春秋、1990、サントリー学芸賞)、『ヴィクトリアン・ゴシックの崩壊』(中央公論美術出版、1996、日本建築学会賞)。『都市へ』(中央公論新社、1999、建築史学会賞)ほか
石山修武[イシヤマオサム]
1944年生まれ。早稲田大学理工学部教授。建築家。1996年ヴェネチア・ビエンナーレ建築展金獅子賞、1998年日本文化デザイン賞、1999年織部賞、2001年芸術選奨文部科学大臣賞。作品『伊豆の長八美術館』(1984、吉田五十八賞)、『宮城県立リアス・アーク美術館』(1994、日本建築学会賞・軽金属協会建築賞)、ほか多数
伊藤毅[イトウタケシ]
1952年生まれ。東京大学大学院工学系研究科教授。建築史・都市史。工学博士。著書『都市の空間史』(吉川弘文館、2003、建築史学会賞)ほか
山岸常人[ヤマギシツネト]
1952年生まれ。京都大学大学院工学研究科助教授。建築史。工学博士。著書『中世寺院の僧団・法会・文書』(東京大学出版会、2004、建築史学会賞受賞論文所収)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。