出版社内容情報
「建築・都市」から人類の営みの歴史を読み解き直すシリーズ.第3回配本となる本巻では,16世紀後半から17世紀を扱う.日本では各地に城下町が誕生し,ルネサンス期西欧では中世都市がバロック的都市へと変貌してゆく「都市の時代」.その実相を詳説.
内容説明
「都市の時代」の到来を世界はいかに迎えたか?日本では各地に城下町が誕生し、ルネサンス期西欧では中世都市がバロック的都市へと変貌してゆく―「建築・都市」から歴史を読み直す、シリーズ第3弾。
目次
序 近世都市の成立
1 象徴性と公共性の都市史―日本近世都市の歴史・空間・景観
2 建築パトロンとしてのメディチ―一五世紀フィレンツェの都市建設と建築パトロネージ
3 近世都市と大工組織―大工頭中井家と京・大坂
4 大名屋敷と江戸の都市景観
5 近世町家の成立過程―市・宿の展開と複合的居住
6 都市図屏風の成立と展開―日欧交流の視点から
7 ソウルの近世的地域空間「洞」と住民
8 近世中国における首都北京の成立
著者等紹介
鈴木博之[スズキヒロユキ]
1945年生まれ。東京大学大学院工学系研究科教授。建築史。工学博士。著書『東京の“地霊”』(文藝春秋、1990、サントリー学芸賞)、『ヴィクトリアン・ゴシックの崩壊』(中央公論美術出版、1996、日本建築学会賞)、『都市へ』(中央公論新社、1999、建築史学会賞)ほか
石山修武[イシヤマオサム]
1944年生まれ。早稲田大学理工学部教授。建築家。1996年ヴェネチア・ビエンナーレ建築展金獅子賞、1998年日本文化デザイン賞、1999年織部賞、2001年芸術選奨文部科学大臣賞。作品『伊豆の長八美術館』(1984、吉田五十八賞)、『宮城県立リアス・アーク美術館』(1994、日本建築学会賞・軽金属協会建築賞)、ほか多数
伊藤毅[イトウタケシ]
1952年生まれ。東京大学大学院工学系研究科教授。建築史・都市史。工学博士
山岸常人[ヤマギシツネト]
1952年生まれ。京都大学大学院工学研究科助教授。建築史・工学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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