家族進化論

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家族進化論

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  • サイズ B6判/ページ数 358,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784130633321
  • NDC分類 489.9
  • Cコード C1040

出版社内容情報

人類の家族はどのようにして生まれ,そしてどこへ向かうのか! 家族とは何か――。その根源を見つめ続ける霊長類研究の第一人者が、家族の意味を壮大なスケールで問い直す。

人類の家族はどのようにして生まれ,そしてどこへ向かうのか! 「家族崩壊の時代」ともいわれる現代に家族の意味を問いなおす意欲作.好評を博した『家族の起源――父性の誕生』から20年,世界の霊長類学の頂点に立つ著者が壮大なスケールで新たに描き上げる〈山極進化論〉.

第1章 家族をめぐる謎
1 家族のパラドックス/2 進化論と人類学の出会い/3 社会進化論の展開/4 狩猟仮説の魅力と誤り/5 日本の霊長類学の発想/6 インセストの回避と社会構造/7 家族の原型を求めて
第2章 進化の背景
1 夜から昼の世界へ/2 類人猿の進化/3 食物が社会をつくる/4 集団生活の進化/5 社会進化の生態要因/6 捕食の影響/7 食物をめぐる競合と社会関係/8 生態モデルへの反論/9 類人猿の食生活/10類人猿社会の特徴/11 ゴリラとチンパンジーの対照的な社会/12 ボノボとチンパンジー/13 類人猿の共存と食生活/14 補助食物と採食戦略の進化/15 人類の食の特徴と進化/16 脳の増大と食の改変/17 食物の分配と共食/18 平等な社会
第3章 性と社会の進化
1 性ホルモンと交尾/2 性的二型と性皮/3 メスとオスの繁殖戦略のちがい/4 ヒトの繁殖戦略/5 外婚とインセスト/6 子育てとインセストの回避
第4章 生活史の進化
1 さまざまな生活史/2 オナガザル類と類人猿のちがい/3 類人猿の生活史戦略/4 オスの繁殖戦略による影響/5 子殺しのもつ意味/6 カフジで起きた事件/7 子殺しの起きる種と起きない種/8 ゴリラとチンパンジーに子殺しを引き起こす要因/9 人類の生活史と進化/10 脳の大きさと生活史の変化/11 老年期の進化
第5章 家族の進化
1 ダーウィンの難問/2 動物の同調と共感能力/3 仲間を思いやる心/4 心の理論と利他的行動/5 父性の発達/6 マカクやヒヒのオスの子育て/7 ペア社会の父性/8 ゴリラの父性行動/9 社会的父性の登場/10 コミュニケーション革命――歌う能力/11 ヒトの音楽能力の進化/12 音楽から言語へ
第6章 家族の行方
1 ホモ・サピエンスの登場/2 言葉はアフリカで生まれた/3 食料生産の始まり/4 家畜化が引き起こした文明の差/5 狩猟採集民の暮らし/6 分かち合う社会/7 農耕と牧畜がもたらしたもの/8 暴力と共同体の拡大/9 戦争の登場と自己犠牲の精神/10 コミュニケーションの変容/11 家族は生き残れるか

【著者紹介】
山極寿一:京都大学大学院理学研究科教授

内容説明

家族はどのようにして生まれ、どこへ向かうのか―人類がアフリカから旅立って180万年、悠久の時間のなかにその起源と進化のストーリーをたどる。前著『家族の起源―父性の登場』から20年、日本の霊長類学が追い続けた壮大なテーマに“山極進化論”が迫る。

目次

第1章 家族をめぐる謎
第2章 進化の背景
第3章 性と社会の進化
第4章 生活史の進化
第5章 家族の進化
第6章 家族の行方

著者等紹介

山極寿一[ヤマギワジュイチ]
1952年東京に生まれる。1975年京都大学理学部卒業。1980年京都大学大学院理学研究科博士課程退学。日本モンキーセンター研究員、京都大学霊長類研究所助手、京都大学大学院理学研究科助教授などを経て現在、京都大学大学院理学研究科教授・研究科長、理学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

koke

12
力の入った最終章だが、家族は最高の社会形態だと言うとき、それが核家族を指すのか拡大家族を指すのか、血縁関係に限るのか限らないのか曖昧で、単なる家族主義と受け取られかねない。家族は類人猿の共鳴集団に重ねられており、対面して強い共感を育み、見返りを前提としない向社会的行動を可能にするせいぜい15人の集団だとひとまず言える。その意味で家族はICTのバーチャルな集団では代替できない。あと、哺乳類のインセスト回避と人間のインセスト・タブーを連続的に捉えているのが目から鱗で『アンチ・オイディプス』の前に読みたかった。2023/07/28

dowalf

8
ヒトは、どうやって家族を作るようになったのか!?実は、家族という単位は、他の類人猿に見られない、ヒトに独特なもの。ヒトが進化の過程でコミュニケーション方法を発達させ、繁殖戦略上の必要から徐々に形成されたのだそうです。そして、社会構造が大きなものに発展しても、家族はヒトの社会の基礎であり続けました。今日、情報技術の発達により、それが危機に瀕しているかもしれないとのこと。今ある家族と向き合うこと、これから家族を作ることについて、ちゃんと考えよう、と思いました。2018/03/21

きのたん

3
サル社会の行動や価値観は種類や地域によってバラエティーに富みすぎていて、これでは「どんな社会でもありうる」という話にしかならない。サルやライオンなどの中途半端に発達した集団は、飲み屋とその用心棒のような、すさんだ感じがして家族とは思えない。最初、書いたの外国人かなと思ってた。語り口とか、話の進め方とか。 2019/04/11

mogihideyuki

3
メモP197:おそらく人類の祖先は、森林から捕食者の多いサバンナへ踏み出したとき、幼児を保護するために男が積極的に育児に参加し、それが結果的に子どもたちの離乳を早めることになったのではないだろうか。そして、早期の離乳によって母親の排卵周期が回復し、交尾が再開してつぎの子どもを妊娠するようになる。人類は多産への道を踏み出したのである。………アメリカの形質人類学者オーウェン・ラブジョイは、人類の祖先が直立二足歩行を始めたのは、多産になるために母子に男が食料を手でもって運ぶためだったと推測している。2017/08/16

黒胡麻

3
人間社会において、もっとも基盤的な単位となっている「家族」がどうやって進化してきたのかを、霊長類、類人猿の社会との比較で考察している。人間に近いチンパンジーでさえ人間的な男女ペアと子供という家族集団はなく、比較的最近進化したらしい。2015/02/19

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