出版社内容情報
拡大する所得格差や進む階層化を背景として,社会構造と人の行動,健康そして疾病との関連を理解する必要性が高まっている.社会のありようと健康の関わりを解明する「社会疫学」という新しいアプローチによって,その現状と課題を示す.
内容説明
社会のありようが人々の健康を形づくる。経済・職業・文化といった社会的な要因が人の健康に与える影響を解明する。
目次
社会疫学―その起こりと展望(社会疫学とは;社会疫学の歴史;社会疫学における重要概念;社会疫学の主要な研究領域;社会疫学における測定;社会疫学から健康政策、社会政策へ)
第1部 経済・社会制度と健康(貧困と健康;所得分布と健康;医療へのアクセスと健康;職業階層と健康)
第2部 文化・教育・社会関係と健康(教育の不平等と健康;ジェンダーと健康;文化と健康;社会関係と健康)
第3部 研究の方法と倫理(社会経済要因の多重レベル分析;社会疫学と個人、社会、倫理)
著者等紹介
川上憲人[カワカミノリト]
東京大学大学院医学系研究科教授
小林廉毅[コバヤシヤスキ]
東京大学大学院医学系研究科教授
橋本英樹[ハシモトヒデキ]
東京大学大学院医学系研究科客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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