日本らい史 (増補)

日本らい史 (増補)

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  • サイズ A5判/ページ数 370p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130604048
  • NDC分類 498.6
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 過去1500年にわたる日本のハンセン病の歴史をまとめたもの。ハンセン病に関する貴重な資料をひろいあげ、明治40年の 「法律第十一号」制定から89年間におよんだ「らい防止法」廃止までの経過、特に1994年以降96年までの新史料を追加収載した。

目次

1 発生の起源と患者の救済(古代;中世;明治時代;私立療養所)
2 対策と法制定(法制定への道程;法律第十一号;隔離政策;療養所の拡張;自由療養地)
3 予防法制定と患者(らい予防法;入所者取締り;らい予防法改正;おわりに)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Schuhschnabel

4
古代かららい予防法廃止に至るまで、日本においてハンセン病が公衆衛生政策上どのように扱われてきたかについて書かれている。らい予防法の前身である「癩予防ニ関スル件」が施行された二〇世紀初頭の段階では、浮浪患者の収容という治安対策が主目的だったのが、遺伝病ではなく伝染病であるという理解が社会に浸透していくにしたがって、皮肉なことに国家がハンセン病患者を強制的に隔離する口実となってしまったとも読める。ただ、『日本らい史』を称するなら、当時の日本社会におけるハンセン病理解についてもう少し触れるべきだろうと思う。2021/04/23

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