出版社内容情報
ケア労働を生命再生産労働と位置づけ、英国と韓国の事例も紹介し、家庭と地域社会が協働でケア労働を行なう仕組みを提示する。
市場のグローバル化や少子高齢化などの社会変動が進むなかで,育児や高齢者介護などのケア労働も変容している.本書は,ケア労働を「生命再生産労働」と位置づけ,英国と韓国の事例も紹介し,家庭と地域社会が協働してケア労働を行なえる仕組みを提示する.
序 章 ケア労働の配分と協働をめぐって
第I部 ケア労働の分析枠組み
第1章 生命再生産労働という分析視点
第2章 家族の生命再生産機能と情緒機能
第II部 日英韓の家族政策・地域政策
第3章 英国のケア労働の配分をめぐる変質と「家事労働」――サッチャー政権下のコミュニティケア政策
第4章 英国におけるコミュニティケアの推進――地縁型「地域労働」・市民型「地域労働」の再編をめざして
第5章 日韓のケア労働の配分と協働――21世紀に入ってからの立場の逆転
第III部 ケア供給の担い手育成と協働
第6章 地域活動の実態と「家事労働」「地域労働」――名古屋市調査の結果から
第7章 地域を基盤としたネットワークとケア労働――「家事労働」と「地域労働」の協働の促進に向けて
【著者紹介】
後藤澄江:日本福祉大学社会福祉学部教授/大学院社会福祉学研究科長
目次
ケア労働の配分と協働をめぐって
第1部 ケア労働の分析枠組み(生命再生産労働という分析視点;家族の生命再生産機能と情緒機能)
第2部 日英韓の家族政策・地域政策(英国のケア労働の配分をめぐる変質と「家事労働」―サッチャー政権下のコミュニティケア政策;英国におけるコミュニティケアの推進―地縁型「地域労働」・市民型「地域労働」の再編をめざして;日韓のケア労働の配分と協働―21世紀に入ってからの立場の逆転)
第3部 ケア供給の担い手育成と協働(地域活動の実態と「家事労働」「地域労働」―名古屋市調査の結果から;地域を基盤としたネットワークとケア労働―「家事労働」と「地域労働」との協働の促進に向けて)
著者等紹介
後藤澄江[ゴトウスミエ]
1976年東京大学文学部卒業。1991年英国ノッティンガム大学および米国パデュー大学客員研究員。1992年名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。現在、日本福祉大学社会福祉学部教授/大学院社会福祉学研究科長。博士(社会福祉学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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