内容説明
日常世界で反省的な想像力を働かせ、“生”へまなざしを向けること。見通しにくさのなかで切実さを増す、現代日本社会における人びとの生命・生活・生涯を問いなおし、“生”を考え、“生”を生きる社会学の試み。
目次
1 “生”を支える座標軸(日常と非日常の社会学―文化的構図の変容;仕事と遊びの社会学―相互浸透するパンとサーカス;リスクと癒しの社会学―加熱と冷却の現在形)
2 “生”を彩る感情(死別の意味への希求―災害死・事故死と悲哀感情;老年世代の楽しみと翳り―ゲートボールが照らす時代の刻印;言葉と心―『タッチ』の社会学的理解;メディアが映す“生”―日常性のなかの深層)
3 “生”が問われる時代(“宴の終わり”とその後―世紀末・日本社会の解読;“生”の社会学のために)
著者等紹介
藤村正之[フジムラマサユキ]
1957年岩手県生まれ。1980年一橋大学社会学部卒業。1986年筑波大学大学院社会科学研究科博士課程修了。東京都立大学人文学部助手、武蔵大学教授などを経て、上智大学総合人間科学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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