出版社内容情報
少子高齢化や回復の目途の立たない不況のなかで,福祉国家の行方に対する懸念が強まっている.筆者の幅広い知見をもとに,従来の社会政策研究のあり方への反省を迫りつつ,海外の状況をも参照しながら,今日の福祉国家が抱える問題の所在とその解法を示唆する.
内容説明
福祉国家と福祉社会のパートナーシップのために。
目次
1章 労働経済から社会政策へ―社会政策研究の再生のために
2章 福祉国家の危機と繁栄の80年代―新保守主義的再編とネオ・コーポラティズム的再編
3章 福祉国家の未来―成長問題とフレキシビリティ問題
4章 労働の未来と福祉国家―雇用労働・家事労働・ボランタリー労働のポートフォリオ
5章 転換期の社会政策研究―福祉国家形成と福祉国家危機の同時進行