出版社内容情報
高度成長期からその後の調整過程において日本経済が経験してきた変革の過程を，その基本的要因である蓄積（経済的・人的・社会的）に焦点をあわせて分析を展開し，同時に不村治により提起された「節度ある成長」の今後の可能性をも模索する．
目次
第１部 経済成長を支えたもの―高度成長から低成長へ（社会的共通資本の蓄積；設備投資における供給制約―金属工作機械を中心に；研究開発と経済成長；金融・資本市場の展開）
第２部 企業の成長（日本企業のパフォーマンス―高度成長期から減速成長期へ；設備投資理論とわが国の実証研究）
第３部 経済政策（産業政策の有効性；財政投融資と日本経済；国際化時代の税制）
第４部 都市の変容（都市形成の理念―高度経済成長期における都市；都市計画の市民的観点；最適都市の構造―都市と社会的共通資本の理論）
第５部 節度ある成長を求めて（日本経済を巡る現問題―下村理論による評価；シンポジウム・節度ある成長を求めて）
