目次
第4部 2つの石油危機と資源エネルギー融資(2つの石油危機と経済構造の転換;日本開発銀行法改正と資源エネルギー融資への傾斜;資源エネルギー融資への傾斜―政策課題別融資活動の推移;経営の成果)
第5部 バブルの発生・崩壊と出融資活動の拡充(プラザ合意とバブル経済;経営方針と資金運用の基本方針;多様化し細分化する政策金融;経営の成果)
第6部 日本政策投資銀行の設立(新保守主義の台頭と制度改革;1990年代の財政投融資制度の改革;新たな投融資活動の展開;日本開発銀行の改革;日本政策投資銀行の設立)
著者等紹介
宇沢弘文[ウザワヒロフミ]
東京大学名誉教授・日本学士院会員
武田晴人[タケダハルヒト]
東京大学大学院経済学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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koji
4
Ⅱは、バブル以降日本政策投資銀行発足までを記述しています。この頃になると、開銀の地域開発は迷走し、リゾート法に代表されるように、バブルのツケが回り始めます。そしてエネルギー融資に傾斜する中で、政策金融の役割の終焉を象徴するかのような小泉・竹中改革により日本政策投資銀行に改組され、民営化に向かいます。しかしリーマン後急に息を吹き返し、民営化を先送りする法案が今国会に上程されています。私の研究課題である地域融資の点では、政投銀は民間銀行や地方自治体と連携した再生中心の機関になったようです。これも時代でしょうか2015/03/22