目次
第1部 日本開発銀行の設立と初期の政策金融(前史:復興金融金庫の役割;日本開発銀行の設立;初期の政策金融)
第2部 高度経済成長の進展と政策金融の展開(質的補完への転換;業務体制の整備拡充;融資活動の展開;経営の成果)
第3部 成長経済の課題と融資活動の多様化(多様化する政策課題と開銀融資;業務体制の効率化と能力構築;多様化する融資活動;経営の成果)
著者等紹介
宇沢弘文[ウザワヒロフミ]
東京大学名誉教授・日本学士院会員
武田晴人[タケダハルヒト]
東京大学大学院経済学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
koji
4
地域開発における政策金融の役割を調べるために、図書館で借りました。寡聞にして知らなかったのですが、開行の地域融資は「独自の方針・基準」で自主運用されていました。鹿児島のコンツェルン岩崎産業の岩崎芳太郎社長がブログで言っているように、開銀の地域開発部門は第3セクターを除いて焦げ付きも少なく健全だったようです。本書で見ても、折々の融資方針は、妥当な優先順位のもと地域発展に資するものであったようです。更に、その審査力は「産業育成的かつ産業立地的な長期的な見方」が基底にあり調査が充実していました。意義深いです。2015/03/22