20世紀アメリカ財政史〈1〉パクス・アメリカーナと基軸国の税制

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  • サイズ A5判/ページ数 307p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130402170
  • NDC分類 342.53
  • Cコード C3033

出版社内容情報

第二次大戦後,パクス・アメリカーナの基軸国としてのコストを支えるために,アメリカは重負担の戦時税制の基本構造を平常時に定着させた.国民はいかなる論理でそれを受容したのか.またその政策体系の基点となった一九五四年税制改革の意味とは.不可逆的な財政構造の拡大へと変貌する時代の焦点を抉出する.

目次

序章 20世紀の現代史とアメリカ財政:分析視角(パクス・アメリカーナ、基軸国、アメリカ・モデル;パクス・アメリカーナ下の福祉国家システム;転位効果と転位過程)
第1章 2つの世界大戦と転位効果(第1次大戦のインパクト;ニューディールと第2次大戦;第2次大戦の動員解除から冷戦へ)
第2章 1954年税制改革と戦後的枠組み(アイゼンハワー政権の政策体系と1954年内国歳入法典;議会公聴会の検討)
第3章 アイゼンハワー共和党政権期の財政構造(戦後的状況下の保守性;社会福祉支出:「平常」時の福祉国家におけるアメリカ的特質;租税政策:「小さな政府」政策の限界;国債政策:「平常への復帰」下の国債;転位過程第2局面への移行論理)

著者等紹介

渋谷博史[シブヤヒロシ]
1949年生れ。東京大学社会科学研究所教授、経済学博士
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