循環と成長のマクロ経済学

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  • サイズ A5判/ページ数 236p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130401692
  • NDC分類 331
  • Cコード C3033

出版社内容情報

従来の理論的フレームワークを改めて捉え直し,新たな分析枠組を用いたマクロ経済分析によって日本経済の現状を理論・実証両面の多様なトピックスからの解明を試みる,マクロ経済学の最新論集.

内容説明

本書はマクロ経済学のメイン・ストリームとは一線を画し、著者らがそれぞれ意味があると考えるテーマについて考究した論文集である。第1章から3章のテーマは「ケインズ経済学」、第4章から6章までは日本の金融システムおよび設備投資を分析している。第7章、8章は日本経済に関する2つの実証分析。第9章では、新古典派経済学とその批判者との間に闘わされてきた論争を、西欧思想の流れ、とりわけ聖書の「ヨブ記」との関係で考察している。

目次

1章 部門間生産性格差とマクロ経済学
2章 有効需要理論と労働市場の機能―一つの新古典派的解釈
3章 資産の流動性と取引費用
4章 金融システムと企業経営統治
5章 金融・資本市場の不完全性と設備投資―実証研究の再検討
6章 対日直接投資と日本企業のR&D活動
7章 偏向的技術進歩と雇用―日本の製造業のケース
8章 日本の地域所得の収束と社会資本
9章 新古典派経済学という『ヨブ記』―市場主義・設計主義・徳化主義と反証可能性