出版社内容情報
経済学確立以来200有余年.スミスやマルクス,ケインズも取り組んだ課題に挑むべく,10数名の経済学者が参集した.大恐慌,長期経済変動,日本経済の3テーマについて,「理論」と「歴史」の関係をめぐる知的にスリリングな議論,その成果が本書である.
目次
序章 経済学における理論と歴史
1 大恐慌(大恐慌と経済理論;負債デフレーションと大恐慌)
2 長期経済変動(長期波動分析―回顧と現状;経常収支の長期変動;価格と数量―日本と米国の100年)
3 日本経済の歴史的経験(戦前日本経済のマクロ分析;戦前期日本の景気循環と価格・数量調整―綿糸紡績業の事例;日本の内部労働市場―1960年代末の変容を中心として)