出版社内容情報
グローバル化や資本主義経済の内的変化に直面する国家は,さまざまな困難な局面に対峙するとき十分な問題解決能力を保持しているのだろうか.本巻は,冷戦の終焉を経て鮮明になったシステムの危機を,多様な側面で変容を遂げつつある「国家」を手掛かりに解明する.
内容説明
システムの波及と「社会」との軋轢。グローバル化に直面して変容する国家の複雑な「姿」を描く。
目次
1部 アメリカ・モデルの波及(表現の自由をめぐる「普通の国家」と「特殊な国家」―合衆国における表現の自由法理の動揺の含意;競争法の普遍化―資本主義法の発展と20世紀システム ほか)
2部 変容する国家(行政手続法の構造転換;コミュニケーション過程としての行政システム ほか)
3部 グローバル化と国家(生産方式の変化と労使関係―グローバル化への対応;脱社会主義と生活保障システムのゆくえ―ポーランドの場合 ほか)