日本政治史 〈2〉 藩閥支配、政党政治

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  • サイズ B6判/ページ数 337,/高さ 19X14cm
  • 商品コード 9784130330428
  • NDC分類 312.1

出版社内容情報

帝国議会は藩閥政府と民党の激突をもって開幕したが,両者提携の動きがあり,統治権力は紆余曲折を経て議会政党に移動した.一方,日清・日露・第一次大戦によって日本はアジアの強国として列強に伍するに至った.大陸への膨脹と国内の議会主義化はメダルの両面であった.

内容説明

江戸幕府成立から昭和現代まで。日清・日露・第一次大戦を経て日本は大陸へと膨張する。

目次

第1章 初期議会、日清戦争(初期議会と自由党;日清戦争;戦後政界)
第2章 政友会創立、日露戦争(政友会創立、伊藤と山県;野党としての政友会;東アジアの情勢、イギリスとロシア;日露戦争)
第3章 桂園時代、大正政変(桂園時代、藩閥と政党;満州権益、韓国併合;辛亥革命、中華民国;大正政変、同志会結成)
第4章 元老と政党、第一次世界大戦(大隈内閣、反政友連合;寺内内閣、西原借款とシベリア出兵、原内閣、山県と原)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

南北

34
第1回総選挙から原首相暗殺までの政治史を描いている。膨大な資料を引用することで藩閥政治から政党政治への流れが見えてくる。当初は超然内閣を志向する元老たちが予算先議権を持つ衆議院の意向を無視できなくなっていき、やがて山県有朋が推薦できる総理候補がなくなったのを待って、原敬が首相になったことがわかる。ただ原敬に対する批判的な分析が不足しているため、原の暗殺理由がわからくなっているのは残念なところである。自由民権運動や政党政治に対してもう少し批判的な記述がほしいと思った。2020/11/13

けふたろ

0
非常に面白く読める。好著。2009/07/22

てれまこし

0
所謂通史だけど、当事者の言葉が多く引用されているので、結構面白く読めた。とにかく動員される史料の量が半端じゃない。帝国議会開設を契機に、藩閥と民党が衝突を繰り返す。衆院に勢力を持たない内閣は解散に踏み切るか、総辞職するしかない。衆院での支持獲得、また国家機構のポストを巡って藩閥と政党は激しく抗争し、買収も暴力も辞さない。他方で、互いを必要とする両勢力は妥協協力も積み上げていく。行きついたところは原敬と山県有朋の奇妙な友情(?)であった。政治というものは権力闘争であり且つ反目する者同士の協力でもあるんだな。2018/03/20

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