企業と国家

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  • サイズ B6判/ページ数 351,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784130321068
  • NDC分類 311
  • Cコード C3331

出版社内容情報

企業の方針に影響を与えようとする国家,国家の政策に影響を与えようとする企業――両者の力関係を左右する要因は何か.企業―国家関係の理論的・歴史的検討を踏まえ,日米及び韓国・メキシコなど先進・後発工業国に焦点をあて,政治と経済との接点を析出する.

内容説明

本書のタイトルは『企業と国家』であるが、分析の対象は企業と国家を越えて、さまざまな社会集団に及んでいる。それは政治的影響力というものが相対的な概念であり、企業とともに社会を構成する農民、自営業主、労働者、一般消費者らの影響力を同時に見ることなしに、企業の影響力を論ずることができないからである。ただし本書は、工業化過程での国家と企業の相互作用に焦点を合わせたために、そこで扱われている社会集団は主に経済機能的な集団であり、文化的・宗教的な集団ではない。その意味で本書はあくまでもポリティカル・エコノミー(政治経済学)の書である。

目次

序章 企業と国家
第1章 企業―国家関係をめぐる三つの視点
第2章 企業―国家関係の多様性とその史的要因
第3章 企業の多国籍化と企業―国家関係の変容
第4章 日本における企業―国家関係
第5章 韓国・メキシコにおける企業―国家関係
終章 企業―国家関係の過去・現在・未来