出版社内容情報
東洋文化研究所創立60周年記念事業の一環として,アジアの政治・経済・社会・文化・宗教・民族までを,研究スタッフ18名がそれぞれの専門分野から深く掘り下げて書き下す.序 アジア学の方法とその可能性/第一部 伝統アジア 現代アジア/第二部 新しいアジア像を求めて
目次
アジア学の方法とその可能性―ひとつの覚え書き
第1部 伝統アジア、現代アジア(「史」の時代から諸子の時代へ;中国近現代文学の基本構造とその終焉についての試論;「渚上日記」死亡記事の分析―韓国における死亡の季節的分布とその時期的変化;瞑想の思想史―インド・仏教;アメリカ技術使節団(一九四二年)について―第二次世界大戦期における印英米関係の一側面 ほか)
第2部 新しいアジア像を求めて(「東アジア」という新地域形成の試み―ASEAN+3の展開;多様性と普遍性―貧困問題から考える;「開発」の時代とその終焉―インドネシアの経験;自然にまどろむ―生活の質の人類学のために;儀礼から見たインドの過去と現在―新しいインド学の方途を求めて ほか)