出版社内容情報
憲政・憲法政治はどのように実現されているのか.日本政治史,思想史,行政学から憲法と政治が交差する基本的・現代的テーマを取り上げ,鋭く分析する.現在の日本国憲法をめぐる政治状況の理解に資する10編の論考から成る論集.
目次
憲政と憲法政治
第1部 憲政と憲法政治―起点と現在(「明治デモクラシー」と「主権在民論」;戦後日本の主権論と一般意志の原理―憲法と政治をめぐる思想史的考察;基本的人権をめぐるコミュニタリアニズム的活憲―義務導入論批判と「公共の福祉」の再解釈)
第2部 憲政における急進派―社会主義と社会民主主義(冷戦期アメリカの対日労働政策―反共産主義と社会民主主義の相克;野党指導者としての江田三郎;九〇年代政治再編における左派の蹉跌―日欧社民勢力の落差から見た「失われた十年」)
第3部 憲法政治における外交と内政―アジア主義と総動員体制化(人種差別撤廃案―パリ講和外交の一幕;高橋財政下の帝国経済再編と体制間優位競争―汎アジア主義の日本帝国における政治経済基盤;憲政の中の「内閣官僚」 ほか)
著者等紹介
坂野潤治[バンノジュンジ]
東京大学名誉教授
新藤宗幸[シンドウムネユキ]
千葉大学法経学部教授
小林正弥[コバヤシマサヤ]
千葉大学法経学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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