歴史の描き方
戦後という地政学

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  • サイズ B6判/ページ数 268p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784130250177
  • NDC分類 210.76
  • Cコード C3320

出版社内容情報

「戦後」とは「何かのあと」という表現としては,純粋に時間的な既定である.しかしそこには「アメリカの影」や,それに張り付いた隠微なナショナリズムが繁茂している.本巻は,こうした《ねじれ》に目を凝らし,近代日本像の相対化という意志の生い立った磁場そのものをあえて問題とする.

内容説明

戦後再編成を再検討する。「戦後」という自己諒解そのものを問い直し、「戦後」の時空間と「戦後」像を一新する。

目次

1 占領と戦後イデオロギーの形成(占領空間の戦争シンボル―国旗とGHQ;主体性と動員―戦中から戦後へ;戦後新宗教の戦争理解―修養団捧誠会の場合)
2 ジェンダー秩序の再編成(日本家庭経営法―戦後日本における「新生活運動」;戦後女性運動の地政学―「平和」と「女性」のあいだ)
3 「国民文学」の境界(“国=家の物語”を組み替える―「戦後文学」としての在日朝鮮人文学;もう一つの神話の構築―大江健三郎『M/Tと森のフシギの物語』論)

著者等紹介

西川祐子[ニシカワユウコ]
京都文教大学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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