出版社内容情報
日本(東京大学)、中国(復旦大学)、アメリカ(プリンストン大学)の研究者による、東アジアからみた新しい世界史の取り組み。
世界史はどのように考えられ,また将来に向けていかに構築されていくのか.東京大学東洋文化研究所、復旦大学文史研究院,プリンストン大学東アジア研究学部の研究者たちが,「新しい世界史」への取り組みを発信する.現代のグローバル化のなかで知の基盤を考察する学際的取り組み.
序 新しい世界史/グローバルヒストリーとは何か(羽田 正)
第1部 新しい世界史/グローバルヒストリーの方法
1 新しい世界史と地域史(羽田 正)
2 グローバルヒストリーの潮流の中で各国史にまだ意義はあるのか(葛兆光)
3 地域史とグローバルヒストリーの一体的なアプローチによる東アジア近世史の再考(ベンジャミン・エルマン)
4 「東亜」から東アジア海域へ――歴史世界の構築とその功罪(董少新)
5 東アジア近代哲学における条件付けられた普遍性と世界史(中島隆博)
6 思想の世界史は可能か(フェデリコ・マルコン)
7 中国におけるグローバルヒストリーの伝承と革新――復旦大学歴史学部世界史学科の歩みを例に(顧雲深)
第2部 新しい世界史/グローバルヒストリーの試み
8 陀羅尼は海を越えて――スリランカの経典伝播と東アジアの仏教文化(馬場紀寿)
9 「旧風を改める者一人としてなし」――唐の世界史観(ティネケ・ディヘーズレー)
10 明朝の薛瑄従祀に対する朝鮮王朝の反応(王鑫磊)
11 開かれた世界という物語――オランダの悲劇,中国の噂,そして世界的なニュースとしての明朝の滅亡(パイズ・キュルマン)
12 東アジア地域を視野に入れた中国地域社会の研究(王振忠)
13 一六,一七世紀 世界の文学(大木 康)
14 日本的倹約のトランスナショナルな歴史(シェルドン・ギャロン)
15 大学の「内なる国際化」――東京大学にみる国際化の140年(佐藤 仁)
索引/執筆者一覧
【著者紹介】
羽田 正
羽田 正:東京大学東洋文化研究所教授
目次
新しい世界史/グローバルヒストリーとは何か
第1部 新しい世界史/グローバルヒストリーの方法(新しい世界史と地域史;グローバルヒストリーの潮流の中で各国史にまだ意義はあるのか;地域史とグローバルヒストリーの一体的なアプローチによる東アジア近世史の再考;東亜から東アジア海域へ―歴史世界の構築とその功罪;東アジア近代哲学における条件付けられた普遍性と世界史;思想の世界史は可能か;中国におけるグローバルヒストリー研究の伝承と革新―復旦大学歴史学部世界史学科の歩みを例に)
第2部 新しい世界史/グローバルヒストリーの試み(陀羅尼は海を越えて―スリランカの経典伝播と東アジアの仏教文化;「旧風を改める者一人としてなし」―唐の世界史観;明朝の薛〓(せん)従祀に対する朝鮮王朝の反応
開かれた世界という物語―オランダの悲劇、中国の噂、そして世界的なニュースとしての明朝の滅亡
東アジアを視野に入れた中国地域社会の研究
一六、一七世紀 世界の文学
日本的倹約のトランスナショナルな歴史
大学の「内なる国際化」―東京大学にみる国際化の一四〇年)
著者等紹介
羽田正[ハネダマサシ]
東京大学東洋文化研究所教授。専門は世界史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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