出版社内容情報
公家政権・貴族社会というコストのかさむ装置が,中世社会で存続しえたのはなぜか.本書は下級官人や侍層の動向の分析を中心に,朝廷財政の実態を解明.それとともに,秩序の源泉としての公家政権を必要とした中世社会の構造を追究する.
内容説明
本書は中世前期の公家政権が、当時の社会においてどのような意味を持ち、どのような役割を果たしていたのかをさぐろうと試みたものである。
目次
第1部 中世公家政権の実像(院庁務の成立と商工業統制―中世前期における下級官人の動向について;朝廷財政の中世的展開;公家社会と文化)
第2部 公家政権存立の構造とその変質(公事用途の調達;公家政権の経済的変質)
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- 和書
- 勇気凛々 角川文庫